獣医学生がなんとか単位を拾っていく

首都圏在住の獣医学生が、授業やテストに役立ちそうな情報を拾っています。

豚の出産、子豚の処置などブタの映像集

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医学生になって、ウシやヒツジはよく目にするけど、ブタはあんまり目にしたことがありません。なぜかというと、ブタは病気になりやすいから。
人間が病気を持ち込まないために、出入りを制限してるんです。
今は特に、豚コレラとか危険な病気がはやってるので余計です。

なので、ブタの出産映像などなどを見つけてきました。

 

ブタの出産と介助して取り出す映像。

2頭出産したところで次が出てこないので、養豚家さんがとりだします。
逆子でひっかかっていたみたいで、その後次々生まれますが、最後まだ残ってる1匹が出てこない。
成人男性が精いっぱい手を入れても届かない子宮の長さにびっくりです。ブタに踏まれたり蹴られたらケガするから、豚の体勢にも気をつけなくちゃいけなくて、本当に大変なんだなぁと実感しました。

ちなみに豚は両分子宮で散在性胎盤です。
いっぱい子供ができやすい仕組みってことですかね。

 

続いて子豚の最初の戦いがこちら ↓

兄弟が多いが故のおっぱい争奪戦。
一度マイおっぱいが決まったら、ずっとその場所で決まりって聞いたような気がします。だから、小さい子は小さいままになってしまうとか。
目が閉じたままだったり、へその緒がついたままでもおっぱい求めて歩き回るなんて、本能すごい。

 

それからもうちょっとしたら子豚たちは、安全のために牙やシッポを切りられます。
牙で兄弟をケガさせたり、噛んだしっぽが感染して病気にならないようにです。

ブタファイトってかなり激しいんですよね。
相手の耳を噛んで出血させたりしてたから、必要な措置かなと思います。

しかし、いろんな便利器具があるんだな―('_')
どこで売ってるのか気になるな、と思い調べてみたところ
富士平工業株式会社の製品で『テールスパッター』という商品。
獣医の手術用品から犬の骨折添え木やカラーなども扱ってる会社の商品でした。

 

そして、その後雄の子豚に待ち受けるコレ。

手際の良さ、速さにびっくりです。なるほど。

 

ちなみに、子豚が生まれる前のこと。
発情判定と交尾についての映像はこちら。

勉強になりました。

 

それにしても、子豚!かわいすぎ!!
一生あのサイズだったら、ペットにしたい!!

 

ちなみに、上の映像の子豚たちは三元豚だそうです。
で、なんの疑問も持ってなかったんだけど、デュロック(茶色い雄ブタ)を掛け合わせてるのに、白い子豚ばっかり生まれているのは、たしかに謎。
そしたら、ちゃんと茶色い子豚も生まれるようです。

でも、劣勢だからあんまり茶色は出ないんだとか。

イヌっぽい模様でとてもかわいいやつがいます。
が、声はやっぱりブタですねw