寄生虫との戦いを知る『日本住血吸虫』
日本住血吸虫【Schistosoma japonicum】
扁形動物門吸虫綱二生吸虫亜綱有壁吸虫目住血吸虫科住血吸虫属の寄生虫。
日本で日本住血吸虫の撲滅宣言を出したのが1996年。
いまだ海外では住血吸虫の被害があるようで、
アフリカに多いですがアジアにもいます。
あまりきれいじゃない地域に渡航したときは泳がないほうがいいかも。。
そんな日本住血吸虫との戦いを描いたドキュメント映像がこちら。
寄生虫の対策の大変さがひしひしと伝わってきます。
結構昔の映像のようで、実はそれほど昔のことでもないのです。
映像には動物実験が含まれます。
病原体との戦いも大変だけど、
人の習慣や意識を変えていくのも大変だなと
色々考えさせられた映像でした。
北米一の獣医学校『カリフォルニア大学デービス校』
日本では獣医大学は17校あり、そこそこ苦労して入学するけど、
アメリカで獣医になろうと思ったら、全然甘甘でした💦
日本と違って、4年制大学卒業後に入学するので、
大学院の位置づけで、4年制の博士課程になります。
入学するには、
大学で、生物や動物行動学などの学位を取得して、
大学院入試を受けます。
が、
アメリカには獣医学校は30校しかないため、
求められるGPAは4.0に近い3.5以上。
動物病院や保護シェルターなどでのボランティアや勤務経験。
コミュニケーション能力とリーダーシップを示す社会経験。
それを証明する推薦状3通(一通は獣医から)。
超人かよ!
そんなアメリカ獣医学校の中でもトップ校の
カリフォルニア大学デービス校 獣医学大学院
の紹介映像がこちら。
つたない英語で翻訳+意訳してみました。
間違ってたらごめんなさい💦
それにしても素晴らしい学校です!
カリフォルニア大学デービス校へようこそ!
ここは大動物病院だよ。
ブタやヒツジ、ウマなんかを見るところだ。
ここは診察室で、学生は病歴をとったりして
臨床医と一緒に仕事ができるのよ。
こちらは小動物病院の中心部。
救急、病棟、ICU、診察室、手術室なんかがあるのよ。
リハビリセンターです。
針治療やカイロプラクティックなど理学療法をやってます。
解剖学教室よ。
臨床スキルラボは24時間年中無休で(←凄すぎ)
学生は好きな時に練習できるよ。
1,2年生のうちはこの講義室で座学よ。
UCデービス栄養サポートセンターへようこそ!
ここでは認定栄養士の育成をしてます。
うちの学校は国内でも最高の研究予算がついてて、
色々すごい発見なんかもしてるんだ。
夏休みなどに一流の研究者と一緒に研究をする学生もいる。
UCデービスの凄いところは、
学生がペットを学校に連れてきていいところ。(←楽園か!)
飼い主が授業の時は、ここに預けられるの。(←天国すぎ!!)
(犬:ペロペロペロペロ…(^ω^))
いろんな講義室の間にあるバリーホールよ。
学生たちはここにたむろして勉強したりしてるわ。
壁にあるのは、寄付者の名前です。
彼らからの奨学金が、夢の後押しをしてくれます。
くわしくは学校へ!
そんなUCデービスの獣医1年秋学期の様子が見られる映像がありました。
入学前に家族で学校に向かうところから始まり、
新しい仲間との出会い、学生生活が見られます。
楽しそうな大学生活です。
が、
気が付きました?
男子があまり映ってないことに。
仲良し女の子グループの映像だからじゃないんです。
学生の80%が女子なんだそうです。
日本でも獣医学科は女子のほうが多いけど、ここまでじゃない。
でもいずれこうなるのかもしれないですね。
薬理学は歌ってこなす
やたらと出てくる薬の名前の暗記に悩んでる人は、どうやら医学部にもいたらしい。
京都府立大学医学部では、歌を作って暗記に励んだようです。
歌を作る時間を暗記に回したらどうか?というのは粋ではない。
ここはありがたく使わせていただこう。
ということで、京都府立大学医学部(の人)プレゼンツ
『薬理学おぼえうた』
1991年度版ということで、
曲がピンクレディーだったり津軽海峡冬景色だったり
若干?古めですが、なかなか上手にできています。
仮面ライダーの「ショッカー」を「ブロッカ-」に置き換えるのとか
センスよくないですか?
個人的には血液作用薬のハレルヤがお気に入りです。
〇曲のリスト
0:50 抗うつ薬
1:37 鎮静・催眠剤
2:23 抗パーキンソン薬
2:35 中枢神経興奮
3:19 自律神経作用薬
4:05 副交感神経遮断薬
4:48 交感神経作動薬
5:36 交感神経遮断薬
6:21 中枢交感神経遮断薬
6:53 神経・筋遮断薬
7:41 抗痙攣薬
8:50 局所麻酔薬
9:18 解熱性鎮痛薬
9:42 麻薬性鎮痛薬
10:30 麻薬性鎮痛薬2
10:45 麻薬性鎮痛薬3
11:23 麻薬拮抗性鎮痛薬 麻薬拮抗薬
11:59 抗生物質
12:59 抗生物質
14:56 血液作用薬
15:08 結核治療薬
15:55 マラリア治療薬
16:47 抗腫瘍薬
18:01 循環器作動薬
18:36 抗狭心症薬
18:51 利尿降圧薬
19:24 交感神経抑制薬
20:08 末梢血管拡張薬
20:34 抗動脈硬化薬
21:30 喘息治療薬
22:53 呼吸興奮薬
23:16 利尿薬
24:05 子宮収縮薬
24:49 抗痛風薬
寄生虫学を乗り越えるために見るサイト
寄生虫学では、寄生虫本人の名前の他に、
生活環、宿主、病気の名前と症状、などなど覚えることが沢山!
しかも初めて聞く単語だらけで、とっつきにくいし
見た目も美しくないので、どうも回避しがち。。。
のままでいると、間違いなく単位を落とす未来しかないです。
そこで、役立ちそうなサイトを探してきました。
まずこちら。
超入門時に最適☆☆☆☆☆
『犬猫の寄生虫ムービー』
製薬会社のバイエル薬品のHPに掲載されている映像集で、
ダニ、ノミ、そのほかメジャー寄生虫の生態や生活環、実際の症状などを見て確認できるので、
非常にわかりやすく、一番最初に寄生虫をざっくり理解するのに使えると思います。
英語の映像の字幕版なので、英語の勉強にもいいかもしれません。
また違うページでは、寄生虫の基礎知識、病気事典もあって、
本当に至れり尽くせりです。ありがたや~( ´艸`)
内外寄生虫の基礎知識 | Life with Pet バイエル薬品株式会社
内外寄生虫の病気事典 | Life with Pet バイエル薬品株式会社
ペットに寄生する虫だけでなく、ヒトや食品に関連する虫情報はこちら
『食品衛生の窓』
東京都のHPで、寄生虫の名前から、各寄生虫の特徴が見られます。
写真もあり、簡潔にまとめられていて便利です。
間違いのない情報なら、ここ!
『国立感染症研究所』
左サイドバーのところから、寄生虫、原虫症、蠕虫症などのところを選ぶと
さらに細かい種類が選べます。
疫学情報から治療方法まで、詳しい情報が掲載されており、
右上の印刷マークをクリックすれば、きちんと紙に収まるサイズで印刷できる
まさに神。
ただ、基礎をおさえて、より詳しくやっていこうという段階で見ないと
意味も単位もないかもしれないです。
牛の人工授精はこうやる!
人間と動物で違いを感じるのが生殖器。
特に子宮の形態はヒトは全然違います。
動物によっても違うので、テスト前は必死に暗記でした。
ヒトとウシはどんな感じに違うのか?
分かりやすいイメージ図にしてみました。
差し込みがない子宮だけのが「単子宮」のヒト
プラグにビヨーンと差し込みが伸びてるのが「両分子宮」のウシ。
実際の子宮角はもっとうねうね長いです。
余計に分かりにくいか💦
で、ウシの子宮につながる穴は膀胱にもつながっているので、
雌ウシの排泄用の穴は、大小用2個となっております。
ちなみに
雄牛は大のほうの穴は雌と同じ位置ですが、小のほうはここ(赤の矢印)。
あれはヘソですか?と恥ずかしい質問をしたことがあるくらい腹の真ん中にあります。
で、ウシは人工授精が多いのですが、それのやり方を見せてくれている動画があったのでご紹介。
左上に子宮の絵を載せてくれていて、行われている作業がどの部分に対してなのかがわかるのがありがたいです。
【グロ注意】とありますが獣医学生は普通に見て大丈夫な映像です。
それに関連して
農研機構のHPでは、牛の繁殖に関する様々な組織画像が掲載されていて、
完全に1冊分のカラーアトラス。
マクロからミクロ画像まで盛りだくさんで、すごすぎる!
ウシについて大まかに解剖学を学ぶ
ウシ 可愛い♡ 大好きっす。
そんな牛の体の各部名称を暗記するのに最適なHPがこちら。
『牛の部位の名称』
このサイトは、産業動物を学びたい学生向けに作られたもので、
『牛の部位の名称』はその1コーナー。
外貌と骨格と関節があり、ウシの写真からでる各部引き出し線番号を触ると
その部位の名前が現れるというもの。
1年生の解剖学テストの暗記にも使えそうです。
特にいいと思ったのが、関節のページ。
1つの関節について、動かしたり、ほかの角度から撮った写真が載っています。
このHPは岐阜大学共同獣医学科のものなので信頼性が高いです。
ちなみに、産業動物臨床実習に行くひとのためのビデオもアップされてるので、
牧場実習前に見ておくといいかも。
組織学に役立つ各種組織のデータベース
組織学を勉強する時には、絶対写真はセットが必須。
このHPは写真に引き出し線が入ってるので、その細胞が何なのかわかるし、
その組織についてのまとめ説明が写真の横に記載されているという至れり尽くせりのデータベースです。
それがこちら
『組織学カラーデータベース』http://db.kobegakuin.ac.jp/kaibo/his_pp/Japanese.html
ヒトの組織がメインだが、組織によっては、イヌ、ネコ、サル、ウシなどもあるので、
獣医学生にも使えると思います。
説明を見ていくだけでも勉強になるデータベースです。